大人の女三人がぐだぐだ

CATERPILLAR ~キャタピラー~

あらすじ。

戦地から夫が帰ってきた。
四肢を失い、顔面ケロイド、口もきけないけど、生きて帰ってきた。
食事、下の世話、そしてもうひとつの下の世話が続く。
毎日、毎日。
村人の間では、夫は勲章もゲットした英雄「軍神様」。
私はその妻で、ちょっと鼻たかだか。
でも下の世話は続く。
毎日、毎日。
ちょっと気晴らしに軍神様をリヤカーに乗せて見せびらかし。
村人たちが軍神様に手を合わせる。
英雄の妻、よく出来た妻だと言われ、私またちょっと鼻たかだか。
でも下の世話は続く。
毎日、毎日。
そして、1945年8月15日、戦争は終わった。
夫は自殺した。




ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した、
寺島しのぶさんの体当たりの演技を観てきました。
ネイティブヒロシマンとして、宇宙船地球号の一乗組員として、
見ておかなければと思ったのですが、冒頭シーンからいささか違和感。
戦地から帰ってきた芋虫(キャタピラー)のような夫(久蔵)の姿を見た妻(シゲ子)。
家を飛び出し「いやだいやだ!!」と子供のようにだだをこね、泣いて田んぼにうずくまる。
ここでもう映画鑑賞において重要な「もし自分だったら」の感情移入があり得ない。
送り出したら最後、二度と会えない覚悟でいるのが戦争。
なのに愛する夫が奇跡的に帰ってきたら、
驚きはあれど、まずはどんな姿でも「うれしさ」ではないのか?
これから続く苦労や不安はじわじわと後からやってくるものではないのだろうか?
と、思っていたら、映画を観続けていくうちに納得、久蔵の人格に問題アリだったんだね。
シゲ子が子供(男児)を産めないことを罵倒し殴る蹴る、
戦地では中国人女性を暴行して虐殺しまくっていた人だった。
暴行と虐殺への自責の念から幻覚に憑かれ、苦しみ、
最後は池ポチャして自殺してしまう久蔵に、「自業自得やんけ」としか思えなかった。
もちろん、全ては戦争が引き起こした悲劇なのだけど、
監督はなぜ久蔵を『心やさしい妻思いの夫』という設定にしなかったのだろうか。
いかに戦争が人間を変えるか、苦しめるか、を膨らませるだけの人物設定とも取れるし、
憎しみと葛藤しながらもキャタピラー夫にまたがる寺島しのぶ、
で賞を狙っただけなのではないか。
エンターテイメント的な起承転結はないけれど、
鼻の穴ひとつの膨らませ方で感情を表現できる女優寺島しのぶ、の素晴らしい演技は必見。


広島の子供たちは、平和学習という授業を受けて育つのだけれど、
どうすれば戦争がおこらない世界になるかという答えはいつも曖昧だった。
『人の嫌がることはしない。』
子供の頃は、大人にこんな言葉を言われて育ったのにね。



世界に平和を
教えてもいないのに、折鶴に平和と書いてたnitroの長男ムーニョ。






余談。
日本の映画界において女優さんの『体当たりの演技』=『濡れ場』
(この言葉もどうかと思う、ので以下NB。)を意味することが多いと思う。
この映画『CATERPILLAR』でここまで執拗にNBを強調することに何の意味があるのか?
NBが必要というのはわかるのだけど、この映画、それ多すぎだと思うのだけど。
寺島しのぶさんに甘えすぎなんじゃないの?
『問題作』を意識し過ぎなんじゃないの?
わしの個人的意見なのだけど、はっきり言ってほとんどの映画にNBは必要ない。
そこでストーリーや映画全体の流れがストップしてしまうような気がしてならない。
そういうのは、そっち方面の映画で心ゆくまで作りこんでいただきたい、と思うのだ。



えっ!?吉原炎上はいいんだよ!!




コメント

私、映画は大好きなんですが、戦争映画は大嫌いなんです。
でも、寺島しのぶが賞をとったから観てみたいなぁと思ってたんです。
けど、やっぱし、NBがあったんですか・・・(笑)

久蔵の人格、もしかしたら あの時代ではそんな男が多かったのかもしれません。“男が偉い”の時代ですから。今じゃ考えられないですけどね。
日本人も、戦争の時は中国でいっぱい酷い事してるんですよね。表では、あまりそういう話を出しませんが。

私もNBシーンが長いと、しらけてしまいます。サラッとで良いのにね。(笑)

吉原炎上、西川峰子が怖かったですょね~~~でも、あれから西川峰子のファンになっちゃいましまけど。

>sundayさま
広島人特有のもんなのか、個人的な趣向なのか、、わしも戦争映画はほとんど見ることはありません。ただこの映画、戦争シーンはほぼ皆無にして戦争の悲劇は前線だけではないということを表現したかったとか。お国のトップが決める戦争も、泣いて死ぬのは一般市民。監督としては、「目を背けてはいけない」という意味で撮ったそうですけど、問題提起だけしておいてあとはほったらかし、のような気がしないでもない。もちろん、捉え方は人それぞれだとは思いますが。
寺島しのぶさんを観るという意味では価値大アリです。シネツインでまだやってるよ~。

NBシーンに関してのご意見、うれしいです!ありがとうございます。このキャタピラーにしても、ねちねちネチネチとNBシーンがこれでもかと組み込まれ、もうええて!と何度も突っ込みたくなりました。死の恐怖を体験し不自由な体でいることは、男性として生命の危機=種の保存本能=性的欲求が高まる、という絵図を想像することはできるのですが、いかんせん多すぎる。

吉原炎上、そうそう!むか~し見て西川峰子の貫禄にビビッたもんです!ほとんど忘れかけているからDVD借りてこよ~っと。今見ると、きっとまた新鮮に楽しめそう。

戦争映画ってのは
本当に描くのが難しいテーマだと思います。

どういう目線で描くかによって全く違うものになるので
うまく伝える事ができなければ
映画としては失敗になってしまうし。


だから

「伝えたい事を描く」<「話題になること描く」

になってしまって
結局「何が言いたいねん!?」という映画になってしまうんでしょうね。

>sac LEEさま
確かに難しいですよね。
戦争をうまく伝えるなんて簡単にできることではないです。

監督としては、「戦争を忘れてはいけない、風化させてはいけない、若い人も戦争というものがどういうものか考えて欲しい」という啓発的な意図があるとは思うのですが、言い方は失礼ですが寺島しのぶさんのNBを観客動員のエサにしているような気が、どうしてもしてしまいました。

この映画の若松監督がラジオインタビューで、「人とは欲望の塊。欲望といえば性欲。人間なんて所詮そんなもん。」みたいなことをおっしゃっていたのですが、結局は私欲=エゴ、自分勝手な考えが戦争を引き起こす、という意味と自分なりに解釈しておきました。

でもまあ結果的には「何がいいたいねん!?」<「寺島しのぶさん素晴らしい!」という感想が残ったので、観て良かったです。

駄目だ~~こう言う、重くて、きもくて、悲し~くなる映画!

やっぱ、アクション系でわかりやすい奴がええな~

この前あれ観たよ~~~


え~と・・アンジェリーナ・ジョリーのやつ!

↑タイトル覚えてない!


結構、面白かった!

>マグロ君
監督が言ってたよ、「目を背けちゃいけない」ってね。
過ちを繰り返さないためには、過去に起こったことを風化させず、次世代に継承しなければならない、との考えからだそうです。


アンジェリーナ・ジョリーの映画・・・、あれか!
塩!

あのぶにゅぶにゅくちびるのほうがまむしは怖い~~~。
なめくじや~~~。
塩持ってこい、塩~~・・・・、


はッッッ!
そういうことか!!!

戦争映画は

観たい時と観たくない時の
ギャップが激しい派です。
ベトナムモノは全て観ましたが(さり気なく自慢)

やはり2度と過ちをおこさんように、と
あえてリアルに描写しとるんでしょうなあ。

折鶴に平和の2文字、素敵ですね~!
改めて見るとアピール力大で、感心しました。

夏の小物がさりげなくいい演出しとるのにも
癒されました。

今年はいくらクソ暑かろうが熱中症の危険は伴おうが
ヒロシマの夏、もっかい体験したいですわ。

そのまえに円高をねえ・・何とかしてもらわにゃ。
とほほ

リアルに描くことが最重要なのかな・・・?

>じぇにーさま
と思う今日この頃です。
あまり戦争映画は見ないので、ベトナム戦争ものもやはり見たことないのです。これは良かった、というのがあれば是非教えてください。(できればNBがなさそうなヤツ。←チキン)
折鶴に平和と書くだけで、こんなにも意味深いものになってしまうのですよね~。なんだかびっくりした。
ほおずき、欧米では食べますよね?(ドイツでは食べた。アメリカには・・・、あったっけ?忘れた。)小さい頃は、中の実をなんかどうにかして遊びよった記憶があるようなないような。忘れた。
牛田にはほおずき祭り、というお祭りがあって今年はじめて行ってみました。ほおずきがたくさん売られていましたよ~。

なんだか申し訳ないですが、こっちは円高万々歳でーす。(笑)
アメリカに行くなら今!なんでしょうが、アメリカとは全く関係ないとこに、今月末あたり旅行に行ってきまーす。

あ、そうそう!じぇにーさんに報告があったんだ!
府中のキリンビアレストラン、6月末で閉店したのだ!いっしょに行きたかったのに~!

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