大人の女三人がぐだぐだ

シャム猫ニーニーとの別れ(注・悲しい話です)

先週、私たち家族の大事な一員だった猫のニーニーが2年と8ヶ月の短い一生を終えた。
「どうして」
「あの時ああしていたら」
という後悔の念と家族を失ったやり場のない悲しみで
胸がまるで押しつぶされたように苦しい思いの毎日を送っている。


ニーニーとの出会いは、約2年前の長男の誕生日直前、
どうしても猫を飼いたいと言い始めた私の家族に言いくるめられて
ボランティア人員で経営される猫保護施設へ猫を見学しに行った時のこと。
猫を飼ったことの無い私は猫との共同生活がどうしても想像できなくてずっと反対していたのだけど
家族の強い願いについに負かされてしまった。
420匹もいる猫施設へ入るとたくさんの猫がわんさか私たちのそばに寄って来て、その中でも
息子の膝に乗ってきたりしてとりわけ特別人懐こかったシャムネコが一匹いた。
その猫に決定するのに時間はかからなかった。
縁組の手続きをしてその日から我が家の”三男”となることになったニーニー。


窓際猫 初めて家にやってきた日、私がご飯を食べていたら
 私の椅子に一緒に座ってきたり
 夜は私のベッドの上に乗ってきたり、
 行くとこ行くとこにのこのこついてきたりする。

 猫ってこんなものなの?
 想像していたよりもずっと人懐っこくて
 猫というよりもなんだか他人とは思えない動物だなって思った。
 ゴロゴロと喉をしょっちゅう鳴らしているのも最初は驚いたけど
 機嫌がいい時に鳴らすと聞いて可愛いやつだなって思った。
 
 ←我が家へ来てまだ間もない頃。
  まだほっそりとしていて少年体系だった。
  毛の色も白っぽかった。






公園に散歩に連れて行くと、お気に入りの木があってその木にすぐに登る。
登ると上でリラックスしてどうしても降りてこない。
木の枝に上手く体をバランスよく収めて乗っかり、
葉っぱを食べたりぽかぽか陽気の中で目を閉じてひたすらお昼寝体制に入ったりする。
どうやっても降りる気のないニーニーを通りがかりの人に一緒に手伝ってもらって
無理矢理降ろして家に連れ帰った事もあった。

お気に入りの場所     いつ降りるつもり?


朝は鼻を舐められて起こされたりとか、夜9時くらいになると”もう寝よう”と言いに来たりする。
何か言うと”ミャオ”と返事をしたり、
まん丸のつぶらな目をして話しかけてくるコミュニケーション豊かな猫だった。
子供たちととっても仲良しだった。
3人(3匹)毎日一緒にくっついていた。
特に長男とはヒトとネコを超えた私も立ち入る事のできない深い関係でつながっているみたいだった。
毎日長男のベッドの上で長男と同じポーズで寝るのが可愛かった。

君たち哺乳類     乗っかる猫


私がソファで寝そべっているとやって来て私のお腹を両手で交互に押したことがあった。
子猫がママ猫からお乳を飲む時に乳が出やすいように
手で押し出す仕草なのだそうだ。
ニーニーは私の顔を見ながら、子供の頃の自分の母親の肌の感触と遠い記憶を
呼び覚まされた様なはっとした表情をしたのが忘れられない。


ジャングル決死隊 隊長 ビー玉で遊ぶのが大好きだった。
 夜中に走り回って一人で遊ぶ事もあった。

 カツオぶしと海苔が大好きで、
 私が日本食を作っているともう醤油のにおいに反応して
 キッチンにやってきてねだったりする。
 
 西陽の中で気持ち良さそうに昼寝している姿とか、
 平和を感じる仕草がひとつひとつ可愛くて
 見ているだけで物凄く癒される存在だった。
 私の旦那は
 「ニーニーは本当は生まれてくるはずだった私たちの3番目の
 子供の代わりとしてうちにやって来た」と言っていた。

 ←公園で好き勝手に歩き回るニーニー。





スペインからドイツに引っ越してきて新しい家にも慣れて来たかなという午後
天気がいいので窓を幾つか開け放していた。
用事から帰ってきてからも息子の友人が訪問していたこともあり
皆ばたばたしていたのだが夜遅くになってニーニーがいないことに気が付いた。
姿が見えなくても普通なら洋服ダンスの中で寝ていたりするのだけど
探してもどこにもいない。
息子の友人が帰る時に一緒に家の外に出たとか?
家族で屋外まで探したけどどこにもいない。
迷い猫として捕獲されているかもしれないので
深夜なので一応保健所に電話で連絡だけ入れておいて
次の日の早朝、旦那と息子が保健所へニーニーが収容されていないか探しに行った。

お昼近くになっても旦那から連絡がないのですごく嫌な予感がしていた。
やっと電話が鳴った。
旦那が発する言葉までの空気でニーニーに不幸があったことがわかった。
「猫が死んだ。」
え、どうして・・・・
ニーニーはうちの真下の道路で倒れているところを通行人に発見され、
警察官によって緊急動物病院に運ばれたが、
レントゲン検査によって背骨を致命的に骨折しているのが見つかり
医者の手によって注射で安楽死させられていた。

旦那と子供たちが無言のニーニーを連れて帰ってきた。
深い悲しみに打ちひしがれた子供たちの表情を見るのが怖かった。
どんな気持ちで変わり果てたニーニーの姿を見たんだろう。
元気だったニーニーの体がもう動いていないのを見た時
どれだけの悲しみが二人を襲ったのだろう。
ニーニーを失った悲しみよりも二人の悲しむ姿を見る方が胸に痛かった。
ニーニーは全く出血する事もなく綺麗な姿で清潔なベッドの上で
横たわっていたらしい。
飼い主が現れるまで乱雑に扱うことなく、そのままそっとしておいてくれた
獣医さんに少し感謝した。


ニーニーは以前から窓から出て外側の窓枠に乗っかって外を眺めるのが好きで、
鳥が近くに群れで飛んでくると特に興味を示していた。
落ちると危ないので慌てて何度も部屋へ入れて窓を閉めたりしたのだけど
次の日には今度は、窓枠から隣の部屋のバルコニーに移動していたりして
外遊びを楽しんでいるみたいだけどどうにかして禁止せねば・・・とか思い始めていたところだった。

近年、高層マンションで猫を飼う人が増える中、猫が高い場所から落下する
『猫高所落下症候群(ハイライズ・シンドローム)』という事故が都市部で増加しているらしい。
野生の猫と違って家猫だったニーニーは本来なら持ち得たはずの運動神経も劣っていたのだろうか。
飛ぶ鳥を見て捕まえようと思ったのか、それとも自分も鳥みたいに飛べると思ったのか。
ニーニーは3階の窓から道路へ落ちてしまった。
私たちが気付かないうちに。



ニーニーには子供たちの通学路でもある緑いっぱいで花がたくさん咲く遊歩道に
眠ってもらおうということになった。
お墓の穴を掘る間にニーニーにお別れを言った。

きらきらまぶしい陽だまりの中で、ニーニーはまるで眠っているかのようだった。
以前にも熟睡している時に触っても目を覚まさない時があったし、
本当に今にも動き出しそうで
抱きかかえてもまだ手足や尻尾がふんわり柔らかい。
でもうっすら開いたままの目を見ると、
生きていた時はあんなに綺麗なガラス玉の様に澄んだアイシーブルーだった目が
血走った濁った色になってしまっていた。
骨折の痛みで苦しかったのだろう、白い乾いた涙の跡があった。
子供たちも動かないニーニーをずっと抱きしめていた。
安楽死させられる前にせめてもう一度一目会いたかったと言って長男は泣いた。

好きだったキャットフードとビー玉も一緒に毛布でくるんでニーニーを埋めた。
その上に可愛らしい春のお花もいくつか植えた。
葉っぱをかじるのが好きだったからお墓の上から葉っぱもいっぱい撒いておいてあげた。


ずっと私たち家族のそばにいてくれて一生添い遂げ合うものだとばかり思っていたのに
あまりにも突然やってきた別れ。
ごめんね、ニーニー。もっと気をつけてあげるべきだった。

花とニーニーニトロ アイコン

天国でもきっと木やお花に囲まれて、楽しそうに遊んでいることと思う。
一緒にいてくれた楽しかった時間をどうも有り難う。
大好きだったよ、ニーニー。
バイバイ、またいつか会おうね。

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コメント

たからもの

泣けてきます。。本当に可哀想に・・・。ウチでもアメリカから2毛玉の猫を連れてきていたんですが、黒猫のチョイチーをチェンマイにきて4ヶ月で死なせてしまいました。近所の工事現場で明らかに他殺。人見知りせず誰にでも懐く性格が災いして、悪い人にすり寄っていってしまったようで・・・。こいつも面白いヤツで家族みんなからたっぷり愛されてた子だったので、実家は猫屋敷だったもので家族猫との別れは何度も味わっているものの、別れは辛かったです。今思い出しても泣けてくる。
息子さんにとってもニーニーとの思い出は一生の宝物になりますね。またいい出会いがありますように。

泣きながら読み終えました。
ワタシも今まで何度も動物の死を見ました。どんだけ辛くて悲しいかわかります。でもニーニーは大事にされて幸せなにゃんこだったと思います。きっと天国で散歩を楽しんでますよ。

管理人のみ閲覧できます

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そうです、ニーニーは大事な大事な私たちの宝物でした。
有香ちゃんも猫好きだったんだね。
暴力は絶対に許せない、ほんとに。悲しいよ。
チョイチーちゃんが安らかに眠られていることをお祈りします。

ようちゃん58さんが言ってくれた様にニーニーは天国でお散歩いっぱいしてると思う。
のこのこ歩き回る姿が目に浮かぶのです。

鍵コメさんにもそんな経験がおありだったのですね。
みんな、お言葉どうも有り難う。
そばにいてくれる人や動物なんでも、大事にしなきゃと思いました。


悲しいですね・・・

高所落下・・・悲しいですね。

うちの故エミちゃんも、マンション3階で暮らしていたので、何回かその危険な時がありました。

事故で亡くされた心境は病死や老衰とは違った喪失感だと推察します。

どうか気を落とされずに「ニーニー」ちゃん(君?)を大事に供養してあげてください。

時とともに傷が癒されますように・・・・

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