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大人の女三人がぐだぐだ

39 刑法第三十九条

39

「39 刑法第三十九条」
心神薄弱者ノ行為ハコレヲ罰セズ
心神耗弱者ノ行為ハソノ刑ヲ減刑ス



とても素晴らしい映画だと思ったのであらすじはあえて書きません。
全編に渡ってとても重い映画ですが、その中でのテンポのよさに時間を忘れました。
画期的な解決策がどうやっても見つからない永遠のテーマを題材に、
監督がイメージした画を、つかみとり、全員がそれを同じ方向で理解して、演技で表現する。
出演されているみなさん全員がベストキャスティングだと思いました。
堤真一はもちろん、岸部一徳はすごい役者さん。びっくりした。
上の画像は、主演の鈴木京香にロールシャッハテストの一枚かな?
このデザインからしてすでに良作のにおいがしたのです。
「アルジャーノンに花束を」のチャーリイを思い出して、ちょっと切なくなりました。

「死刑なんて、人間のする裁きではないんです。」
国選弁護人の樹木希林は、被告人にそう言います。
これを聞いて、手塚治史のブラックジャックの一話を思い出しました。

  森林を伐採し自然を壊す人間を、ブラックジャックの手術で巨大化した鹿“なだれ”が
  次々に殺していきます。
  小さな頃からなだれを弟のようにかわいがっていた少年はなだれに言います。
  「悪いやつもいればいいやつもいる。人間は人間が裁くよ。」
  凶暴化してしまったなだれの無鉄砲な行動をやめさせるための言葉でした。
  でも、なだれは自分の森を壊す人間が許せなかったのです。
  結局少年が撃ち殺しました。「これが裁きだ・・・」と。
  そこでブラックジャックは言います。
  「人間が人間を裁くと言ったね。人間が動物を裁く権利があるのか。」


そもそも人間に人間を裁く権利はあるのでしょうか。
裁かれるべき人が野放しになっていたらどうすればいいのでしょうか。
裁かれるべき人が裁かれなくてもよい、という法律だったら泣き寝入りなのでしょうか。



復讐というテーマの映画が数多くありますが、そのどれもが解決策として描かれていない。
これもその一つだと思います。
内容としては非常に重いですが、人間の負を描く。日本映画のよさはこれだ、と断言できます。
ただ、女の子をいたずら・暴行しようと見知らぬ男が背後から近づく、
はっきり言ってこれ以上の恐怖感はないと思うので、
「あの」シーンは、少女の足だけで十分だったように思います。




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