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大人の女三人がぐだぐだ

楳図かずおの世界

妄想のレジスタンス!!(かっちょいい~)
文藝の別冊として5年前に出版されたその名もズバリ、「楳図かずお」。
我らがまことちゃんの“総特集なのら!”という言葉の通り、自身のフォトコミックにはじまり、宇川直宏(これまたすごい人選んじゃったね)とのロングインタビュー、貸本時代の作品解説、単行本未収録作品などなど、どこを切っても楳図オンパレード、それはまるで楳図金太郎飴のようなおいしさてんこ盛りな1冊です。
特に宇川氏との対談はよかった。あの頭脳派キテレツアーティスト宇川氏さえも、歩く宇宙である楳図かずおの前ではなんのなんの、まだまだケツの青いカラーひよこなのだ。(『僕は楳図かずおという船に乗って漂ってるだけ』と宇川氏。なんとかわいいことを言うではないか。)
イメージだけが先行し「あぁ、あのまことちゃんみたいな人?」と、彼自身とまことちゃん像がかぶってしまっている人も多いかもしれないが、まことちゃんのような人間があのような漫画を描けるわきゃない。
たしかにあのはちゃめちゃなちゃめっけっぷりはハンパない。しかしそれだけではないのだ。実際に起こりうる可能性(それがたとえ限りなく0%に近くとも)を常に念頭において描かれたまことちゃんの世界は非現実的なもので笑わせる他のギャグ漫画とは完全に違う場所におり、そしてそれは全て計算しつくされたギャグ(あるいは恐怖)INリアリティーなのだと、この本を読んでわかった。
「神の左手悪魔の右手」「わたしは真悟」「14歳」と、近年彼の作品は段々と文学的・哲学的要素が何重にも絡んでおり、あまりのスケールの大きさに一般人読者にはさっぱりワケがわからんと言われるも、多くの評論家からは大絶賛を浴びている。特に「わたしは真悟」などは漫画史上最高傑作と称える人も多い。「14歳」を描きあげた後、楳図氏はペンを置き、それ以来いまだ長編を発表していないのも、それくらい全身全霊を注ぎ込み燃え尽きた証拠と思う。

ところで、わしがこの本で特におもしろいと思うのはこの企画。

素晴らしいタイトル!
1983年に別冊少女コミックに掲載された楳図かずおの「絶食」。
それを1995年に江口寿史がリメイクしたものの実況再録。
(漫画のリメイク。わしは知らなかったけれど、音楽や映画だけでなく漫画というものもリメイクされるものなんだね。とっても画期的でおもしろい!)
マニアのファンを数多く持つ江口寿史も、彼には到底敵わないと言っている。
そう、比べると一目瞭然。
こぼれ落ちるような肉に必死に喰らいつくラストのなんと美しいこと。


晩年のピカソがキュビズムから抜け出し写実画に戻ったように、楳図かずおもまたストレートなギャグ漫画やホラー漫画に戻る日が来るのだろうか。
でも、きっと彼の頭の中は宇宙のようにどんどん広がっているから、原点回帰はまだまだ先の話かも。




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