無限ループ
山形で生まれた。
ひとくち大とやらに切られ、パック詰めされ、どうやら広島のスーパーに並ばされたようだ。
ある女性が現れた。
パックを掴み、レジに持って行く。
女性宅に連れて行かれると、女性とその息子と思われる二人にわしゃわしゃ食べられた。
なにやら、種を丁寧に洗っている。
2日ほど乾かしたあと、植木鉢に植えていた。

芽が出た。小躍りする母子。

日本のすいか収穫量第3位を誇る山形の魂はここ広島でも意地を見せ、順調に育っていった。カタチになってきた頃、じいやとおぼしき男性に託され、広い場所へ植え替えられた。

育つ。

育つ。

立派に育った子供たち。このうち、ひとつがまた、あの母子の家に連れて行かれた。

あの息子に切られるようだ。狂ったテンションで、指を切り落としそうだ。

我が子は、父を凌ぐほど仕上がっていた。

洗ってのけておいたのか、なぜかまた同じパックに詰められた我が子。
上から、あの母子がにやにや眺めている。


はしごだけは変わっていなかった
よく行くところ、みなさんにとってそれはどこでしょうか。
独身時代のわしにとってのそれは間違いなく「飲み屋街」でした。一軒で帰れるわけもなく、朝日を見るまで肝臓叩いてまじめにはしご酒にいそしんでいたあの頃。
しかし時は流れ、あろうことか母になり、田舎のシェルターに身を隠す今、まむたんのよく行くところは「飲み屋街」から「近所のスーパー」にひっそりとシフトチェンジしました。周りはもう何も見えていない牛歩の直角モンスターばかり。中学の担任の先生からは「上を見て生きろ」と言われましたが、周りを見るとジェニロペ気分になるのは自然の感情です(当社比)。そくわんの背筋を気持ちほど伸ばし田舎のスーパーへ。より安いもやしを求め、機能重視ファッションで今日も3軒はしごです。ドン小西が突撃ファッションチェックに来たら、ドン引きされるでしょうが、気持ちはジェニロペなので気にしない。
そんなわしのテリトリー田舎のスーパーの自由奔放っぷりを、今日もご紹介したいと思います。

抱っこして寝たいほどの、長さ50cm大の牛の大腿骨が精肉コーナーに堂々と横たわる、それが田舎のスーパーです。誰が買うのか興味があるところですが、それよりもこれが入る寸胴があるお宅がこの田舎に何軒あるのか。白石君に借りてこなくちゃ。

牛テールならぬ豚テールだってあります。トロルの鼻を連想させるカタチですが、まるでホンムシのようなこの色だと、どことなくひわいな気がするのはまむたんの心が汚れているからでしょうか。お求めやすい価格で気になりますが、宗教上の理由から購入できず非常に残念です。

もちろん普通のお肉もスタンバイ。田舎のお年寄りは高脂血症なんて気にしちゃいません。

キムタクが頭をよぎって買っちゃえませんでした。

そんなお肉に強いスーパーですが、お魚コーナーの力の入れ具合も圧の強さがハンパない。高部知子に見習ってほしいものです。

田舎のスーパーは買い物に来たお年寄りをポップの嵐で励まします。♪するな、と言われても~ッ!

そんなお魚コーナーにて。これだと「恐怖、骨なし魚!」になっちゃうのがフォントのマジック。
はしごスーパーしながらにやにやうろついていますが、先日あれよりもさらに上をいく商品を発見。

なんと9円!9円です!!しかも税込!!
10玉食べても90円(税込)!!ハラショーー!!!

食べ物で今年を振り返る 2021
相変わらずコロナコロナの1年でしたが、みなさまにとって2021年はどんな年だったでしょうか。まむたんにとっての2021年は、まあなんてこたーない1年でしたが、曲がった首の骨が重症で、家買って引っ越ししたくらいです。
それではちょっと早いですが、今年食べたものを振り返ってみたいと思います。

スモークサーモンのダーサラ。白金台のレストランなら2800円は取れる。

引っ越し資金を調達すべく広島市街へ。ランチは一風堂と決めていたのだけれど、なにやら気になるポスター発見。ベジタリアンではないが気になりまくるので、着席後すかさずオーダー。

ベジタリアンメニューですが、おかまいなしに半熟卵トッピング。重油たっぷり。

全粒粉細麺が豆乳と昆布だしベースのスープによく合って、めちゃうま!大豆ミートで出来たチャーシューもびっくりするぐらいよく出来ていて感動。全材料の価格なんてどうでもいい、この一杯を作るための労力と熱意に1000円(プラス税)の価値は十二分にあると個人的には思った。期間限定なのがさみしいところ。
引っ越しも差し迫った3月。息子の要望で近所のくるくる寿司へ行き倒す。

ベトナム人経営ショップで購入した空芯菜。

同じくベトナムショップで購入したフォー。このスープ美味しかった!フォー好きの方は見かけたら買ってみて。パクチーは山盛りがマスト。

ある日の夜ごはん、トルティーヤ。「具はパンを入れて~。」と頼まれて出来た逸品。どうやってでもパンを食べたい少年ハタ。お前はトルコ人か。

死柄牡蠣、と変換で出たシガラボレイ。牡蠣ってボレイって読むの!???死ぬ前に一つかしこくなりました。1本わし、あとはハタに全部食べられた。お前はトルコ人か。

田舎のシェルターでひっそり暮らしているため外食がめっきり減りましたが、近所のYといううどん屋さんがうまいと聞きつけ来訪。うどんもうまいが、海老天がレアな揚げっぷりで最高!

すぱながくれたおおまさり。見た目も名前もエロエロエッサイム、これにたちうちできるエロうまな食べ物は、もはやたくあんしか思い浮かばない。

休日の朝食はだいたいこれ。おいしいパンに、バターは罪悪感を捨てた量を塗る。

筋肉料理人藤吉和男さんのおいしい手羽先、もう何度も作っている。ミニマルな材料で完成された味、本当に好き。好きすぎて焼いたら全部食べてしまうから危険な料理でもある。

ムッシュのレシピでまたもや一品作ってみました。鶏レバーのにんにく甘酢煮です。ハツと砂ずりも入れて臓物祭りにしてみました。栗みたいなのはにんにくのかたまり、パンチがあってうまい!レバー好きの方は是非参考になさってください。

めっきり寒くなって牡蠣のシーズン到来です。昨日の晩酌はスボレイ(←これもトルコ料理。紛らわしい。)ならぬ酢牡蠣。こう見ると、おおまさりに負けず劣らずエロうまな食べ物は生牡蠣ですね。たくあんには負けますが。スーパーで売ってた生食用を、ビビッて3粒ほど食べましたが、結局1パック全部食べてしまいました。まだ元気です。

頸椎の神経が圧迫されているそうです
高血圧の治療で通い始めた内科のレントゲン技師のおねえさんに、「モノホンのくねくねマンになる前に整形外科を受診しなさい!」と怒られ、おねえさんも通っているというとある整形外科へ行くことに。鬼気迫る説得も納得、聞くとおねえさんもくねくねマン予備軍であった。
診療室へ入ると、きゃわゆいくるぶしソックスを履いた、イキッた感満載の院長先生が「う~ん、硬いね~~。」と言いながらわしの五十肩をねじまわす。どことなくうれしそうな先生、涙目のわし、レントゲン室へ連れて行かれヴォーグなポージングで数枚撮影。診療室に戻る。
目の前に座った院長先生がまず一言。「今日、時間ある?」殿方にナンパされるなんて久々のドキムネである。五十肩を支える人生だがお医者様とのランデブーは未経験、いやまてよ、フロントホックのブラジャーが老眼で見えずに今日はババシャツ来てきたんだった、どうしよう、0.2秒ほどもじもじ迷っていると、「まむし君、重症。今からすぐにMRI撮るから。肩じゃないよ、首だよ!」ナンパではなく、重病宣言であった。
ドッタンドッタンドッタン、ビビビビビーーーーーッ!!怒涛のMRIは、15分で終わった。
目の前に座った院長先生、MRI画像を見てまた一言。「まむし君、やばいよ。」やばいよやばいよ、どっかの芸人が頭の中で連呼する。そのあと先生は、なぜこうなったであろうことや骨のくねくね具合などいろいろと説明をしてくれるが、どうにもぴんとこない。
まむ「あの、先生、それで、どうしたらいいんでしょうか?手術ですか?」
先生「まだ物持てるんでしょ?持てなくなったりまっすぐ歩けなくなったらまた来て。とにかく安静、それと追突されないようにね。半身不随になるよ。じゃ。」
薬も治療もなんもなし、患者をさんざん怖がらせ、がんばりようのないアドバイスだけを残し診察は終わった。あの先生が、ドSに間違いないことだけはわかった日であった。
肝臓ばかりを気にし、意外な部位が大打撃を受けていたわしは、ショップジャパンでトゥルースリーパーセブンスピローウルトラフィットを急いでネットで購入した。「絶対に買え!」というくねくね部先輩、レントゲン技師のおねえさんの強い推しによるものである。
その日の夜、10年前に青島行きの船の中で食べたすぱなのまいたけご飯おむすびをなぜか思い出し、炊いてみた。

具が多めは遺伝だったらしい。
思い出のご飯をほおばり、旅が遠のくのを感じた。

冗談はよしこさん
おねいちゃんから、栗ごはんが届きました。

これでもかの栗だらけです。
すぱなの攻めの姿勢は衰えるところを知りません。
それにひきかえ、老化現象がぶいぶい加速中のわし。今朝測った血圧値に目が飛び出そうになったので、本日、満を持して内科受診してきました。

もうすぐ70才でした、わしの中身。
動脈硬化予防でヤク漬け生活のはじまりです。しかし検査の結果、異常高血圧だけでなく、首と背中の骨が曲がりまくっていることが判明、整形外科も受診しなさい!と怒られた。なに?わし、くねくねマンになっちゃうの?
冗談はさておいて、息子がみなしごハタッチになっちゃいけんので、やるしかねーか。
みなさまも、お体にはくれぐれもお気をつけて。長くいい酒飲みましょう。(お前が言うな)
