ただでソテツをもらった話
ただでもらった話が、シリーズ化してしまいそうな気配すら感じる、最近なぜかよく物をもらうまむたんです。膨大な贈り物に嫌気がさして離婚ファームしちゃったまちゃあきの嫁はんの気持ちはわしには分かりません。もらえるものは何でももらいます。要らなければ捨てればいいだけ。(こら)
みなさんお元気ですか。暑いです。地球は病気です。地球の最後が気になりすぎて映画「2021」をまた観ました。「エンジン~~、スタ~ト~~。。」のシーンでまた爆笑、はい地球の最後は気にならなくなりました。
嘘か誠か、「カメムシ大発生の年は極寒の冬となる」と言い伝えられており、昨年の秋はどこもかしこもカメムシだらけで今年の冬が心配でしたが、先人たちの教え通り、我が田舎は何度もドカ雪に見舞われ、我が家のドライガーデンの南国植物たちを窓ガラス越しにハラハラしながら見守り続けました。アガベとサボテンは二重にシートで覆い、ソテツにはコモを巻き、雪が降る日は何度もきれいにしてあげていましたが、カメムシの予想は偉大でした。

お陀仏さんになってしまった我が家の大黒柱ソテッちゃん、こんな寒い所に連れて来てごめんねごめんねと涙がちょちょぎれた春のある日、わしのデザインをカタチにしてくれた外構工事の社長さんから一通のメールがきました。
「まむしさんお久しぶりです。お元気ですか。この間、勝手を承知で庭のソテツの様子を見に行かせていただきました。残念ながら、ダメですね、幹が朽ちてます。他のサボテンたちは全て隆々と大きく元気に育っていて感動しました。そこでソテツなのですが、植え替えさせてもらいます。次の土曜日に伺いますので。お代は要りません。」
涙が渇きました。

その週の土曜日、大きなクレーンで吊られ、我が家にまたもや九州からやって来てくれた新しい大黒柱、立派にそそり立っています!ただです!ただなんです!!
今年はカメムシ大量発生しないことを祈ります。

はしごだけは変わっていなかった
よく行くところ、みなさんにとってそれはどこでしょうか。
独身時代のわしにとってのそれは間違いなく「飲み屋街」でした。一軒で帰れるわけもなく、朝日を見るまで肝臓叩いてまじめにはしご酒にいそしんでいたあの頃。
しかし時は流れ、あろうことか母になり、田舎のシェルターに身を隠す今、まむたんのよく行くところは「飲み屋街」から「近所のスーパー」にひっそりとシフトチェンジしました。周りはもう何も見えていない牛歩の直角モンスターばかり。中学の担任の先生からは「上を見て生きろ」と言われましたが、周りを見るとジェニロペ気分になるのは自然の感情です(当社比)。そくわんの背筋を気持ちほど伸ばし田舎のスーパーへ。より安いもやしを求め、機能重視ファッションで今日も3軒はしごです。ドン小西が突撃ファッションチェックに来たら、ドン引きされるでしょうが、気持ちはジェニロペなので気にしない。
そんなわしのテリトリー田舎のスーパーの自由奔放っぷりを、今日もご紹介したいと思います。

抱っこして寝たいほどの、長さ50cm大の牛の大腿骨が精肉コーナーに堂々と横たわる、それが田舎のスーパーです。誰が買うのか興味があるところですが、それよりもこれが入る寸胴があるお宅がこの田舎に何軒あるのか。白石君に借りてこなくちゃ。

牛テールならぬ豚テールだってあります。トロルの鼻を連想させるカタチですが、まるでホンムシのようなこの色だと、どことなくひわいな気がするのはまむたんの心が汚れているからでしょうか。お求めやすい価格で気になりますが、宗教上の理由から購入できず非常に残念です。

もちろん普通のお肉もスタンバイ。田舎のお年寄りは高脂血症なんて気にしちゃいません。

キムタクが頭をよぎって買っちゃえませんでした。

そんなお肉に強いスーパーですが、お魚コーナーの力の入れ具合も圧の強さがハンパない。高部知子に見習ってほしいものです。

田舎のスーパーは買い物に来たお年寄りをポップの嵐で励まします。♪するな、と言われても~ッ!

そんなお魚コーナーにて。これだと「恐怖、骨なし魚!」になっちゃうのがフォントのマジック。
はしごスーパーしながらにやにやうろついていますが、先日あれよりもさらに上をいく商品を発見。

なんと9円!9円です!!しかも税込!!
10玉食べても90円(税込)!!ハラショーー!!!

感動を共有するということ
テレビでYouTubeを見ていた息子が、ある1本の動画を見つけた。18分の動画である。普段ならば見ることはない長さ。しかし、どこか心惹かれるものがあり、いっしょに見ることにした。ぐいぐい引き込まれる。なにこれ、なにこれ、わくわくが止まらない!すごい!すごい!!と食いついていると、「これ、最後まで見よう。」隣で目をギラギラさせた息子が言う。最後まで、あっという間に見てしまった。
すると、息子が突然庭へ飛び出た。そこらじゅうに水を撒いて、ぼうずりで必死にゴシゴシやっている。「ここも、ここも、きれいにして、今日はここで寝る!テント!」植木鉢たちを端っこへやりオブジェのように積み上げると、また必死でゴシゴシやり続ける。さすがに庭を掘り返すとまではいかなかったが、文字通り、いてもたってもいられなくなったのだ。
5月とはいえ冷たい風の吹く夕方、懸命に体を動かす彼を見て、手伝うよと言わずにはおれなかった。水を撒きながらぼうずりでゴシゴシすると、「おかあさん、ありがとう!がんばろうね!がんばろうね!」大きな声で励まされる。見て気持ちが高ぶるものが息子と一緒だった。
『好きなものが違っても友だちになれる。』
そう、きかんしゃトーマスが言っていた。本当にそうだろうか。
「ある程度」の友だちにはなれるかもしれない。だが実際、好きなものを共感できたとき、それは人と人との繋がりを強固にする。共感が、絆を築きあげるのだ。共に感動できる人と巡り合えた奇跡を大事にすることは、人生をより豊かなものにするはずだ。
晴天の下、きれいなビーチでこうなりたい。気持ちがわかるから、その後の洗濯がいくら骨が折れる作業だろうと止めることはしない。

今年初めて食べたスイカの種をいっしょに植えた。芽が出た!と二人で小躍りする。ちっぽけなことだけれど、共に生きるとは、こういうことなのだろうと思う。

知らない人から土地をもらった話
「あ!おかあさん、お花が増えてる!かわいい!かわいいーー!」

息子よ、それは2回目の豆苗だ。

なんかいーことないかなー、とつぶやきながらネギを切ったらハートが出てきた。かわいい!かわいいーー!
息子といっしょにぴょんぴょん喜んだ数日後、一通の茶封筒が届いた。裏面には知らない男性の名前が印刷されてある。何かのDM的なものかと軽い気持ちで封を開けると、「私は、××と申します。突然のお手紙を差し上げる失礼をどうぞお許し下さい。」と書かれている。落ち着いて、座って読む。
そこに書かれていたことは、その男性がある土地を持っていること、その土地の使い道がないから将来的に負担になるかもという不安があること、なのでその土地をまむしさんあなたにあげるからもらって頂けまいか、ということであった。
手紙の末には「近年は詐欺が横行しており、この様な突然のご連絡はさぞや不安に思われるかもしれませんが決してそのようなものではございません。警察や弁護士等どなたかにご相談されても構いません。」と締めくくられていた。
タダならコダネ以外ならなんでももろとけというのが母の教え。コダネはプチテロリストで十分だが土地なら欲しい。しかしここで疑問が二つ浮上する。なぜわしにくれるのか。そして、なぜ無料なのか。
同封されていた地番区域の見取り図で、わしにくれるという土地はわしの家に隣接した二等辺三角形のカタチをした小さな土地だった。なるほど、これは使い道がない。あげるから陣地大きくしちゃいなよYou!といったところか。しかし無料とはこれいかに。わしの司法書士の先生に相談してみた。「私の自宅とその方の自宅、近いから行って話をしてきましょう~。」
そして後日、先生からの報告は、「やっぱりただであげたいとのことですので、まむしさんがオーケーなら書類作成に入ります。」とのことだった。結局なぜ無料なのかはわからないが、せっかくなのでもらっておくことにした。

無事、書類等の手続きも終え、なんかいーことないかなー、とつぶやいて手に入れた土地。
ここでたこ焼き屋でも始めるか。
狭い土地の使い方のアイデア、募集中です!

コワイイところへようこそ
去年の春。
四方を山々に囲まれた、海抜250メートルの盆地の田舎町に越してきました。スタバもねー、寿司屋もねー、タクシー夕方5時閉まる、・・・・・鉄道駅までもねー町でそりゃないんでねーの?と引っ越してきた当時は少々批判的な感情を抱いておりましたが、住めば都とはよく言ったもの、何の不自由もねーどころかいいとこいっぱい、田舎って素敵!素敵よ!!あははははーーーーっ!!と、くるくる踊るまむたんの田舎のすゝめ。

お隣さんから大根のおすそわけが来る。

近所に昔すごかったらしい人がいる。

買うのが怖いほど安い。

フワちゃんも怖い。

その書き方やめて。

走って追っかけてきそうなハイヒール。

逆に怖い。

だから怖いって。肝試しか!?

リアルミステリーサークルも見れるヨ。
近所のため池で犬神家の一族のY足が見れたらすぐにご報告します。
